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2025年11月29日(土)
「家相」はあるか?(4) 家相にはどこまで従うか?
はじめに
「家相なんてナンセンス」と言う若いご夫婦が、実施設計も終わるころになって「あのー、プ ランを変えたいんですけど」と言って来ることが多いのです。前回もお話した「家相に沿ったプランにしなければ親御さんからの資金援助を得られない」と言う。経済封鎖が多いのです。これは設計図を一から練り直さなければなりません。
時には建主に何か災いでもあると、「玄関の位置などの家相が悪かったのではないか?」などと身内や友人に言われると気持ちのいいものではありません。何度かそんな苦い経験をして、私は設計に際しては必ず家相と真っ向から付き合うことにしています。
良相の家は、気候や方位の影響を受けている
その原因を探るとまずはその土地の方位から始まって、私たちの生活はその土地の気候や方位が深くかかわっていると言うことです。そこには不思議な運命的な意味や力があるとされます。あの高松塚古墳の四方に描かれた彩色壁画の白虎や玄武のように、古来、方位は色や地形にも象徴され、それが縁起ともなっているからです。
あの土俵の青房、白房、赤房、黒房のとおり、東西南北はこうした色で表され、方位の四方の天に四神があるとされています。その四方の神とは、青は東の青龍(せいりょう)の瑞兆(ずいちょう=吉兆)で、川の流れか現代では用水路や水道か。 白は西方で白虎すなわち通り道で知恵の王道か、現代は高速道や鉄道など。赤は南方位で朱雀(すじゃく)これは鳥が羽をひろげたように大いに広がる恵みの水田や海、さらには平野など。そして黒は北方の玄武(げんぶ)、大きな黒い亀のような山に守られ安全で縁起の良相とされます。
つまり、東に川や用水路が流れ、西に街道や鉄道が走り、そして南に田畑や公園、あるいは街並みが広がる。北に丘や山、さらに高層の建物や適度な擁壁が敷地や建物の周辺に配置されたロケーションになっていることが良相の 土地となります。しかもこれが1,300年以上の昔から都市づくりや城づくり、さらには墓づくりの「良相の方位」の縁起として崇められ、近年では屋敷の土地選びにも使われています。確かにそんな地形の土地はなんとなく恵みも多く明るく風の通りも良さそうなのです。
このことは京都や古い社寺のある場所の地形や、さらにはその配置などを見て散策されるのも楽しく納得がいくものです。
さらに2017年が酉年のように、子・丑・寅の十二支(じゅうにし)と各方位と時が連動し、「子」(ね)が真北の方位で、子の刻、すなわち深夜0時、その隣の丑(うし)と寅(とら)が午前2時から4時で、方位は北東。これこそがよく聞く丑寅の“鬼門”(きもん)となり、この方位は昔から忌み嫌われています。前回のイラストの家相盤のように、これらの各方位が15度ずつ24に細かく刻まれた「方位盤」で住まいの各部位の配置の良否がチェックできます。実際の家相や気学はそこに住む人の年回りや干支や時期によって占われ、もっと複雑な八卦(はっけ)となります。
現代の家でも家相をチェックすることで、安心感が生まれる
しかし現代の密集する都市での家づくりでは一体どこまで家相と付き合ったら良いのか気になるところです。家相家は現代の二階建てやマンションなどは、家相は診られないとも言う。しかし、私はそのマンションが建つ位置と地形さらに全体の中での部屋の位置そしてやはりその家の玄関の位置などくらいの方位は見て選ぶことを勧めています。

良い家相を重視した家々:設計 天野彰+アトリエ4A
また一戸建てもトイレが水洗化され、風呂も排水や換気が良くなり、家相の解釈も大きく変わって来ていまが、そんな中、家相盤のせめて玄関、水回りと裸火(レンジ)などの位置だけ鬼門と裏鬼門、さらに東西南北の真芯である各正中(真北や真南)と、家相盤の黒いところだけは外した間取りを勧めています。なぜなら何かあったときでも、心の中に“家相は大丈夫”と言う強い思いがもてるからです。
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