住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
人生百歳の家とは?(3)健康に暮らせる家は自粛の今考える?
はじめに
長い外出自粛で家の中に長時間閉じ籠っていてさらにもう一か月の自粛が要請されようとしています。住まいの中に長時間居てしかも家族一緒で、いかに健康を保つか。これはまさに身体のみならず精神面の試練を余儀なくされます。
老いて体が不自由となり毎日家の中に居るのも辛いことで、そのため老人施設の設計では施設内をいかにドラマチックにするかの工夫を凝らして来ました。在宅で暮らす老人たちには週に何度かのデイホームがあり、それがまた暮らしの楽しみにでもあるのです。しかし遊び盛りの子どもたちにとっては到底耐えられるものではありません。まさに定形で、2,3LDKサイズの共同住宅では声も響き、走り回ることも出来ないのです。その子どもたちと一日中一緒に居る親子の精神面のケアが大変です。

イラスト・写真:卵の中の健康住宅プラン?(画:天野彰)
健康的に生活するための本来の家の形とは?
改めて今こそ、いやさらに老いた先の暮らしをも見据えた本来の家の形や暮らしを問われる時なのかも知れません。度重なる大地震や大火、さらには疫病や戦災などの幾多の困難に耐えて来た先人たちが、柱と屋根だけの開放的な家を愛で、そのドラマチックな自然の移り変わりを楽しんで来た意味を改めて見直すことも必要です。
素材にこだわり無垢の板張り漆喰の壁、すなわち木と土の家の原点にまで巡らしていたのです。それこそが侘びであり寂びなのです。かく言う私自身も、デザインやコスト優先の家づくりから、一転こうした先々を見据えた健康で家族優先の住まいづくりへと大きく変わったのは、当時流行の打ち放しのコンクリートの家を建てて、妻が体調を崩したことです。今も耳に残る「恰好いいけど、セメント臭くて身体が冷えて息苦しい」の一言で、慌ててコンクリートの壁の室内側に新たな壁や天井をつくり、風を通し表面を漆喰や無垢材などで覆ったのです。まさに家の中にもう一軒の家を造ったのです。

写真:家族一緒で楽しむ浴室優先のS様邸(設計:アトリエ4A)
今の住まいを愉しむ方法を考える
そののち鈴木エドワ-ド氏など建築家仲間たちと「住まいと建築の健康と安全を考える会」を設立し、サンスター技研などの建材メーカーとコラボして、炭酸カルシウムなど無機質でしかも通気素材による卵の家「家ッグ」ショールームを立ち上げたのです。
健康材料や通気素材などを展示し、有機化合物などの建材をすべて取り除き、壁や天井を取っ払って大きく住むスケルトンリフォームやインナーサッシなど、住まいの二重構造化を推進して来たのです。
今、長期の自粛生活が余儀なくされた時こそ、心と身体を心地良くすることを子どもたちと一緒に考えるのです。パソコンやテレビの画面から離れ、庭やベランダに小さくても家庭菜園をつくり、トマトやナスなど順番に育てその成長を楽しみ、リビングの壁を大きなキャンバスにして家族の肖像や夢の壁画を描いたり、子どもたちと一緒にケーキや食事をつくり、温泉の入浴剤で日替わりの湯を何度も愉しむのです。とにかくバーチャルではなく、頭を使い身体を動かしながら今の住まいを愉しむのです。

写真:天井に雲梯がある和室Y様邸(設計:アトリエ4A)
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