住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
非接触時代の家(4)“ホームナーシング” セルフサポートの時代
はじめに
この新型コロナウイルスの厄介さは人の生命を脅かすのみならず、人々の生活や付き合い方、さらにコミュニティ社会や規律、そしてモラルまでも変容しようとしています。
高気密・高断熱で耐震性能が主流の家は快適か?
今こうして改めて住まいや居住のありようを考えてみますとその住まいのプランに限らず集合住宅の形態も、個々は万全の機能や素晴らしいデザインとなってはいるのですが、そのすべてが画一的で機械的で何とも冷ややかなものだと思え、虚しく感じるのです。
なるほどわが国のすべての家がかつてに比べ高気密・高断熱で、耐震性能も程ほど強度を増して機能的なものとはなりました。しかしこの最近の住宅ブームで一気に規格が整い?画一化されスマートな住まいの割にそこになんの個性もなくまるで定番のCGによる透けた内部空間ばかりとなり、外観もまるで判で押したようなデザインフォームとなり、街区そのものがまるであの住宅展示場のようになっているのです。
こうしてさらに自粛が続き、テレワークや巣ごもり生活が長くなるにつれ、工業化されて品質の良いフレームやパーツまでもが細かく規格化され、その壁材や床やドアなど仕上げやインテリアや設備機器に至るまで機能的で美しいものなのですが、なぜか機械的で冷たいものの思えてくるのです。せっかく充実しかけた管理組合や支え合う地域のコミュニティさえもなかなかその機能を発揮できずにいるのです。この上さらなる災害などが起こらないようただただ願うばかりです。
介護老人も介護者もサポートする仕組み

イラスト:防炎加工のレースや自然素材の布で新たな空間?(画:天野彰)
そこにこの厄介な新型コロナウイルスの発生でいやでも皆その画一的空間に人々は押し込められ、まさにあの江戸の裏長屋のような井戸端のような暮らしはとうになく、さらに隣との交流も界隈性もあえて避け、見飽きるようなスマートで画一化されたインテリア空間に閉じ込められることになったのです。
しかしそうした中でも、その画一化された住まいの中で自らで簡単な素材と工夫で覆い隠して、まったく別の優しい空間にすることも可能なのです。しかしこれからもっと大変なのは、住まいも医療や介護現場でもお年寄りや障害のある人々が非接触の時代で遠ざけられ、最悪電子的で機械的な装置の中でその生体反応のみを監視されようとしているのでしょうか?むしろこんな時だからこそ介護対応はあえてもっと丁寧で優しいものとならなければなりません。
とは言え現実に自立が困難で、トイレさえも叶わなくなればどうしても抱き抱え誘導してもらって用を足すまでの介護も必要となります。これが夜間ともなると介護者も度々防護服を着用しての対応ができません。そこで夜間はおむつの生活となります。まさに非接触どころか否接触の時代となっているのです。
そこで昨今言われるのが介護やサポートに介護ロボットが望まれているようです。かといってアンドロイドのようなロボットではますます冷たく寂しいものとなりかねません。
そこでハンドや声、さらにはきめ細かな対応で優しく老人を包み込むような移動介助手段が望まれます。私は元々こうした介護老人のプライバシーや尊厳を守るために20年ほど前から自身に意識があるうちは、自らこの装置を移動させ車いすやトイレ、さらには浴槽にまでとサポートできる顔のないロボット、「ホームナーシングユニット」を研究試作して来ていたのです。

ホームナーシングユニット(画:ビッグサイトの動画)
今こうした非接触の時代にこそ必要となってきているのでしょうか。さらに優しく安全なナーシングユニットにしようと意気込んでいるのですが、こんなさ中、資金面でも大変で苦労をしているのです。
いやな時代ですが、それでも懸命に生きている介護老人と、そして何よりも懸命な介護職員方の為にも、さらなる多くの人々の支援が必要なのです。
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