住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
健康住宅(6)お金を掛けずに心理効果で2LDK脱出?
はじめに
このように長く続く感染拡大緊急宣言下においての自粛生活で、やはり「健康住宅」のお話しが多くなりました。そこで今の家をちょっとした工夫でお金をかけずに気分を変える!しかも1,000万円ものスペースが稼げる?と言うお話をしましょう。
『“狭楽しく”住む』手法
もうすでに40年も前になります。そのきっかけは私自身が購入した古く狭い2LDKマンションに始まります。玄関を開けるとキッチンもLD?も丸見えで、しかも奥の6畳二間はあまりにそっけなく住みにくい。そこで名ばかりのLDKを見ると実際の生活行動には合っていないことが判明、現実の生活ではLDは一体でもKは分けた方が使いやすく広く感じる。原因はその動作行動が違うためだが、その当たり前のことが狭い家では案外分かりづらい。
さらに玄関側を暖簾一枚ででも目隠しするだけで落ち着く。特に今の時代はこのカーテン一枚がウイルスの侵入を防げそうで安心です。普段は開ければ広く使えます。残りの二間も壁を取り去り柔軟に振り分ける。今のスケルトンリフォームのはしりです。賃貸のアパートにも簡単に応用できるのです。
以来この考えで新築やリフォームなどを何例も設計し、この『狭“楽”し』精神は都市に住む人々に浸透し、引っ越しをすることなく狭い2LDKや3DKから開放され?“広く”住んでいただいているようです。
タンスなどの家具で間取りを変える?
それは簡単なことで、まずは今の2LDKを観てみます。親夫婦が6畳1間に2人で居て、小さな子どもが6畳一間を独り占めしている!これは不公平です。そこで子どもの部屋の真ん中を図のようにタンスなどで仕切って2部屋?にするのです。

イラスト:2LDKの6畳をタンスなどで仕切り子ども部屋と納戸を(画:天野彰)
3畳ほどの子どもコーナーにして余った3畳を納戸スペースにするのです。すると、この子どもコーナー「コクピットみたい!」と逆に大喜び!家中の物はすべて納戸空間に収まり他のスペースがさらに広く感じるのです。まるで6畳が浮いたようで、高額な都心の2LDKならなんと、1,000万相当の空間が浮いた気分になると言うのです。しかも掛けた費用は0円です。
これはまさに経済はもとより、閉塞感がなくなり心理効果抜群で、与えられたままの定型のプランで住むより新鮮で、なによりも満足感を得られるのです。
空間を“抜く”テクニック?
こうして今の家の間仕切りに縛られず、迫る壁を透かして“透明”?にすることもできます。狭さ感を与える天井の下がった梁が目障りであればそれも透明?にし、さらに実際には無い部屋が壁の向こう側にあるように見せる?こともできます。まさに“空間を抜く”のです。

イラスト:梁を鏡で透明にする?(画:天野彰)
なんてことはありません、自身が映らない高さの天井や壁の隅に細長のププラスティックの鏡を張って今の部屋の天井や壁を鏡に映り込ませ “空間を抜く”のです。実際にはない隣に、まるで天井や壁が続いて行くような錯覚を覚えるのです。

イラスト:部屋の壁の上に鏡を貼ると天井が続いて見える?(画:天野彰)
イラスト:部屋の隅に自分が映らない鏡を貼ると壁が続いて見える?(画:天野彰)>
私はよくこの“透かし”の手法を用いて、まさに視覚や虚像までも使って住む人、そう自身をも“騙す”のです。実際には一戸建てなら、二階までの吹き抜けや、中庭などで空間を抜いて広がりを持たせます。
ダイアゴナル・プランニング?
さらに間取りでは部屋の角から対角線の位置に次の部屋の角へ動線を巡らせ視線を続けて展開するのです。まさに対角線の距離は実際の部屋の2辺の長さの√倍となりその分奥行きを広く感じ、さらに新鮮な間取りの展開ともなるのです。私はこれをダイアゴナル手法と称し、多くの空間づくりに使います。

イラスト:ダイアゴナル・プランとは?(画:天野彰)
これで部屋が次々と繋がって広がって行くようになるのです。これらは狭いわが家を視覚的にかつ心理的にも広くする演出で、これに騙されて不快になるものでもなく、狭い空間の閉塞感が無くなります。
いま、長く自粛で籠る生活に開放感と刺激を与えてくれるものと思うのです。
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