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住宅関連記事・ノウハウ

住生活コンサルタント 早坂淳一 ネクスト・アイズ株式会社《理想の家づくりパートナー》は何を重視するかが重要

1 家づくりパートナーは何を重視するかが重要

ハウスメーカー

ハウスメーカー一覧 ヤマダホームズより
ハウスメーカー一覧 ヤマダホームズより

ハウスメーカーの魅力は、設計や品質が安定している、という安心感です。どのメーカーとも豊富な住宅商品を取りそろえ、みなさまのニーズに沿った住宅を提案します。設計・施工レベルは一定の水準で、保証期間も最低10年から数十年までと会社によって幅はありますが、工務店・設計事務所と比較すると長期間にわたる保証制度も安心のポイントです。

ハウスメーカーとの家づくりがオススメの方々

  • ・幅広い選択肢で注文住宅を検討したい
  • ・優先順位は建物の品質や保証、充実したアフターサービス

ハウスメーカーとの家づくりにおけるデメリット

  • ・仕様が規格化されているため、設計の自由度に制限。
  • ・充実した保証、アフターサービスが期待できる反面、価格は高め。結果として、どうにも埋められない要望と価格の差が出やすい。

工務店

工務店一覧 中鉢建設会社詳細より
工務店一覧 中鉢建設会社詳細より

工務店の魅力は、何より「地域密着」を活かした気配りです。その土地ながらでの気候や慣習に熟知していることから、居住性に優れた住宅を建てることができます。地域密着の利点を活かしたアフターサービスはもちろん、ベーシックな木造住宅から重量鉄骨、鉄筋コンクリート造の新築も対応できる工務店も少なからずあります。

工務店との家づくりがオススメの方々

  • ・たとえ時間がかかっても、コスパに優れた家を建てたい。
  • ・地域に精通した方と、長期間にわたって手厚いメンテナンスなど家を快適に維持するための深い関係性を築きたい。

工務店との家づくりにおけるデメリット

  • ・ハウスメーカーや設計事務所と比較して提案力に見劣りする可能性がある。
  • ・ハウスメーカーと比較して会社規模が小さいため、会社が維持できなくなる可能性も否定できません。

建築家・設計事務所

建築家一覧 光設計施工事例より
建築家一覧 光設計施工事例より

最大の魅力はその名の通り「設計力」です。デザイン性に優れ斬新な設計が得意なので、狭小地や変形地でも優れたデザインの住宅を建てられることが多いです。居住性についても、優れた住宅性能をもつ住宅の設計に慣れた設計事務所が多数あります。

設計事務所との家づくりがオススメの方々

  • ・なによりデザインを重視した家づくりが大事。
  • ・狭小地や変形地など土地条件は厳しいけれど、デザイン性に優れた住宅を建てたい

設計事務所との家づくりにおけるデメリット

  • ・高い自由度への引き換えで新築の総額は割高、かつ入居までの期間はハウスメーカー、工務店と比較してだいぶ長くなる。
  • ・住宅ローンや各種減税、補助金などお金に関すること、引っ越しなどの家を建てるときに必要となるいろいろな対応の支援は期待薄で、ほとんど自分で調べて対応しなければならないことが多い。

家づくりのパートナー選びで特に重視する点はコストと設計自由度です。まず、コストについて分類するとコストが高い住宅は設計事務所ならびにハイクラスのハウスメーカー・工務店です。バリュー価格の新築を建てられるハウスメーカーもあれば、ハイクラス注文住宅しか受注しない工務店も多数あります。設計事務所は設計と施工が分離されることから、どうしても割高に。目安として建物予算2,000万円以下で検討していると、想定予算内で選択できる住宅会社は相当絞られてしまう可能性が高いです。設計事務所の自由度が高いことはもちろんですが、地域に密着した工務店でもさまざまなリクエストに応えてくれます。ただ、さまざまなリクエストに応えようとすればするほど、デザイン面で無理が起きてしまう可能性があります。どこまで施主のリクエストに応じるかが、工務店の設計力・デザイン力を左右する場合、ハウスメーカーはリクエストに応えようとすればするほど、標準仕様の壁に突き当たりますので、すべての項目で平均点に。標準仕様の枠組みから外れると建築費用が高額になります。コストと設計自由度は、ほぼトレードオフの関係です。建売と比較して、こだわりを活かし妥協する要素を少なくすることができるのが注文住宅の魅力です。ただし、こだわりの優先順位が定まらないと、建築費用はかさんでいくだけです。

2 『安心感』が重要!ハウスメーカーの特徴とは

ハウスメーカーの魅力は設計や品質が安定しているという安心感です。各社とも豊富な住宅商品を取りそろえ、みなさまのニーズに沿った住宅を提案しています。ハウスメーカーとの家づくりを検討したほうが良い方は、なにより『安心感』を重視する方。あわせて、家づくりで必要な住宅ローンなどの手続きをすべてお任せしたいという方に向いています。

ハウスメーカーの特徴・メリットとデメリットについて

ハウスメーカーに適したいる人は何より「安心感」を重要視される

メリット

  • ・会社の規模が大きいので、保証面で安心
  • ・地域ごとに住宅展示場があるので、品定めをしやすい
  • ・営業・設計・建築の各部門がしっかりしており、安定したサービスを受けられる
  • ・長期優良住宅など、住宅の品質が一定に保たれている

デメリット

  • ・フランチャイズ制だと、地域によってサービス内容に差がある
  • ・下請け工務店の良し悪しで施工に差がでる
  • ・規格化されているので自由度に限界
  • ・話を詰めるのは営業担当者。営業担当者の良し悪しで、設計に差が出る

各社の工法も検討を

数あるハウスメーカーを選ぶときは、各社の工法も検討する必要があります。主なハウスメーカーが対応する工法は、大きくわけて以下になります。

木造住宅2×4

木造住宅2×4工法 相川スリーエフ施工事例より
木造住宅2×4工法 相川スリーエフ施工事例より

木質パネル工法部材と合板を用いて床・壁・天井の面をつくり、組み合わせる工法のこと。主なメーカーは、アキュラホーム、住友林業、積水ハウスなどがあります。木質系ユニット工法にはミサワホームなどがあります。

木造軸組工法

木造軸組工法工法 アイディホーム施工事例より
木造軸組工法工法 アイディホーム施工事例より

柱と梁を組み、筋交いや金物を入れて作る工法のこと。木造在来工法とも呼ばれ、日本の住まいの約7割を占めています。主なメーカーは、アキュラホーム・住友林業・積水ハウス・ヤマダホームズなどがあります。

鉄骨住宅・軽量鉄骨構造

鉄骨住宅・軽量鉄骨構造工法 トヨタホーム東京より
鉄骨住宅・軽量鉄骨構造工法 トヨタホーム東京より

柱や梁に厚さ3mm~5mmの軽量鉄骨を使って筋交い(ブレース)で対角に補強する工法のこと。大手メーカーが多く参入しているので、商品としての完成度は高いです。主なメーカーは、旭化成ホームーズ、積水ハウス、セキスイハイム、大和ハウス、トヨタホームなどがあります。

重量鉄骨ラーメン構造

重量鉄骨ラーメン構造

柱や梁に厚さ6mm~9mmの重量鉄骨を使い、接合部をボルトなどで一体化させる工法。ラーメンとはドイツ語で剛構造のこと。主なメーカーは、旭化成ホームーズ

鉄筋コンクリート住宅・鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート住宅・鉄筋コンクリート造 伊佐ホームズ施工事例より
鉄筋コンクリート住宅・鉄筋コンクリート造 伊佐ホームズ施工事例より

鉄筋を配してコンクリートを固めたものを柱や梁、にするラーメン構造と柱がなく鉄筋コンクリートのパネル(プレキャストコンクリート)で壁と床を構成する壁式構造のこと。ハウスメーカーの鉄筋コンクリート住宅は、壁式構造が多い。主なメーカーは大成建設ハウジング、三菱地所ホーム

大手ハウスメーカーの保証は20年以上の長期保証が主流

各社が定めている保証期間の長さも判断材料のひとつです。現在、新築戸建住宅の保証は品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)によって、施工会社は10年間の保証責任が義務づけられています。どんな中小のハウスメーカーでも、この10年保証は最低限クリアできる住宅性能はあるので安心です。大手ハウスメーカーでは、それより長期間にわたる20年保証、30年保証、またはそれ以上の保証期間が主流です。ただし注意しなければならないことは、保証制度の表記がハウスメーカー各社によってまちまちということ!30年以上の長期保証といっても、実は主に10年単位の期間ごとに無償点検・有償メンテナンスが前提という場合が多いようです。

そのため、意中のハウスメーカーの候補を絞ったら、保証期間だけで比較するのではなくの「保証内容」とあわせ長期保証の要件についても、きちんと比較検討しましょう。どのハウスメーカーを選んでいいのか悩んでいる。家づくりをハウスメーカーで検討しているからもっとハウスメーカーの特徴を詳しく教えて欲しいという方は、ハウスネットギャラリー事務局までご質問ください。

3 すべて自分たち決めたいなら工務店がおすすめ

工務店の魅力

工務店 YAZAWA LUMBER施工事例より

地域密着を掲げているのでオーソドックスな家づくりが基本。一般的には手厚いアフターサービスに魅力を感じる方が多いようです。設計や品質についても、きめ細かな仕様や設計の対応ができる工務店が大半です。コスパ(性能対価格比)は、大手ハウスメーカーと比較して割安になる場合があります。

工務店の特徴・メリット・デメリット

工務店メリット

工務店が主に対応する工法は木造軸組工法です。木造軸組工法とは、柱と梁を組み、筋交いや金物を入れて作る工法です。ただ、一部の工務店では部材と合板を用いて床・壁・天井の面をつくり、組み合わせる工法である2×4・木質パネル工法の対応も可能で、今後は職人さんの高齢化を踏まえ、木質パネル工法が主力になっていくと考えられています。

工務店の情報を探すのが難しい点がデメリット

工務店は中小企業が多く、各社とも自社Webサイト、SNS、Youtubeなどでオンラインでの取り組みを強化しておりますが、各種メディアを使いこなした情報発信ができている工務店もそう多くはありません。そのため、工務店の情報を集める事に苦労される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、工務店にファーストコンタクトを取る手段を簡単にご紹介します。

  • 注文住宅ポータルサイト《ハウスネットギャラリー》などで完成事例を確認して、各社に資料請求する。
    *ハウスメーカーと工務店の双方に資料請求しましょう。
  • .1で問合せした工務店が発信しているオンラインメディアを確認。
    *設立年月日の確認をはじめ、自社Webサイト以外にもYoutube、Instagramなどのオンラインメディアを確認。
  • .ポータルサイト経由で各社から資料が届いたら、各社に電話してみて、電話応対の優劣を確認。
    *電話応対がぞんざいな会社は候補から外しましょう。
  • .各社事務所、展示場に行って、担当者と面談。担当者の人となりを確認。あわせて、社内の周囲にいるスタッフの雰囲気も確認。
    *人となり(相性)が合わないと思ったら、丁重にお断りしましょう。
  • .プランと概算見積のお願いをして、工事現場の案内を依頼
    *工事現場の案内について極端に嫌がるようであれば、候補から外す。
  • .工事現場では、仮設トイレの位置をはじめ、部材・建材などの扱いを確認。
    *工事中の現場訪問は危険でもあるので、できるだけ休工日に工事現場の訪問ができるように日程を調整

上記のプロセスを重ね、候補の工務店を絞り込んでいきます。デザイン・設計>価格ならお洒落な工務店も多数です。最近は、工務店だからデザインがイケていないということは、だいぶ減っています。ただ、デザインセンスに優れた工務店は、どうしても価格が高止まり。安さとオシャレで優れた機能性や性能を持つ住宅は、そう簡単に両立しません。

工務店でも価格を優先すれば、オシャレで優れた機能性や性能に大きな妥協を強いられますし、を追求すれば、必然的に建物価格は上昇します。ハウスメーカーと工務店の大きな違いは、工務店のほうが価格とオシャレで優れた機能性や性能の調整幅が大きいことなのです。各社でバラツキが大きな施工技量の問題はハウスメーカーも工務店も同様な悩みを抱えており、どちらも抱えている大工・協力会社(下請)の技量に大きく左右されます。

工務店に依頼する場合は、入居までのスケジュールにゆとりをもって検討したほうが良いでしょう。

工務店の保証は?

工務店の保証?工務店一覧より

ハウスメーカーと比較して必要最低限ともいわれる工務店の保証期間は、ハウスメーカーと比較して安価なときがある完成引き渡し時点の価格に比例することからきています。ハウスメーカーの保証が充実している理由は、引き渡し後のアフターサービスコストを見込んで、お引き渡し時の価格に反映させているからです。

一方、工務店では、経年劣化による傷みや火災保険等で対応できる保証など、引き渡し後のアフターサービスコストのムダを削ることから必然的に保証期間・保証内容は必要最低限になりがち。ただ、住宅設備機器の延長保証など、オプションで対応してくれる工務店も多数あります。アフターサービスは全部載せのハウスメーカーを選ぶか、基本は必要な最低限の保証制度にオプションで保証内容を充実させる工務店を選ぶか。これは、10年後・20年後・30年以上後の住まいに対するみなさまの考え方次第です。

4 家へのこだわりが強い方は建築家がおすすめ

建築家(設計事務所)の魅力は、デザインやライフスタイルを重視する方に柔軟に対応できること。新居に対するデザインやライフスタイルへのこだわりが強いほど建築家(設計事務所)の諸先生方に依頼することが多いようです。

建築家(設計事務所)に依頼するメリット

一般的に工法や設備の制限はありません。しかも、敷地が変形地や狭小地にも強いことから、難しい条件であればあるほど建築家(設計事務所)との家づくりが向いています。建築家(設計事務所)3タイプ
※社名に『一級建築士事務所』を掲げるハウスメーカー・工務店は除きます。

1.アトリエ系建築家(設計事務所)→斬新なデザイン

代表の建築家がその個性を強く発揮する設計事務所。斬新なデザインとなることが多く、ご自身のライフスタイルや好みに合えば満足度は高い。こだわりが強い反面、居住性が低いため住みにくく維持コストがかかってしまう可能性があるので注意。

2.中堅系建築家(設計事務所)→大型物件が得意

建築士だけではなく営業部も備えている設計事務所。企業・官公庁からの受注が多く、大型物件が得意。大型物件が大半であるため、住宅設計はそう多くない。

3.住宅会社系建築家(設計事務所)→バランス重視で施主第一主義

ゼネコンや住宅会社の設計部門から独立した建築家(設計事務所)。間取り・住宅設備から性能まで、住宅建築のノスハウをきめ細かく把握しており、建て主の要望を超えるコスパの高い提案が得意。

ハウスメーカー・工務店・建築家(設計事務所)では事業内容・会社規模だけではなく、補償体制や補償内容は全く異なります。それぞれかかる費用などを比較することはもちろんですが、それぞれの特徴を踏まえ、どちらのパートナーとの家づくりを検討するかしっかり検討すべきなのです。

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住生活コンサルタント 早坂淳一住生活コンサルタント 早坂淳一

住生活コンサルタント 
早坂淳一
ネクスト・アイズ株式会社

大手百貨店にてクレジットカード事業の立ち上げやポイントカードシステムの運用、全店販促支援システムの運用、売場リニューアルブロジェクトなど、新規事業を中心とした業務に従事。 その後、携帯キャリア店舗改善プロジェクトや不登校児童・生徒活動支援プロジェクト、工務店支援プロジェクトに従事したのち、工務店にて営業を経験し、現在は第三者機関ネクスト・アイズにて、住宅コンサルタントとして活躍中。