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建築家 天野 彰 本当の自分の家を考えよう(2)リフォーム・建替?自分の家を生かす方法

はじめに

長いコロナ禍でいろいろなことが変わりました。このような時代対し、今住んでいる家をリフォームするべきか、あるいは思い切って建て替えるか?“To be or not to be”ではないのですが、実際にリフォームに際し、今の家を生かすか壊すかで悩む人は多いのです。真剣に考え込みすぎて結局「ま、いいか」で、何もしないままでいる人も多いのです。何もしないまま空き家とならないように家はなんとか無事に建っていて、家族も使い勝手が悪いまま何とかやっている。

今何かをしなくともそんな時期やチャンスが巡って来たらやればよい・・などと言っている間に突然大地震が起こったり、今のようなリモートワークなど閉じこもり生活のコロナ災禍となったり、先に先にと言っている間に定年退職をしたら住宅ローンも借りられず資金づくりも難しい。

次第に自身の体の調子が悪くなったり、親の介護が必要となったりと、この先何が起こるかも分からないままに、老いて空き家となる。肝心の子世代の若い人たちはと言うと、賃貸から何とか分譲のマンション、できれば戸建ての持ち家へと、親の家には興味も持たない。

こんな空き家が全国には八百万戸余もあると言う。この現象は大きな都市問題でもあり、国家的損失の社会問題でもあるのです。

壊すか、減築か大幅リフォーム?

確かに今の家をこの先どうしたらよいか?思い切って壊してこじんまりした終の棲家をつくるか?あるいは、すでに子どもたちは出て行き、夫も同僚たちを連れて来るような世代でもなく余った家の一部を壊して、流行りの減築リフォームにするか?

イラスト1:減築の考え方(図:天野彰)
イラスト1:減築の考え方(図:天野彰)

はたまた今の家をそのまま屋根と骨だけの裸の構造体にして、全体の間取りまで大きく変えて大幅のスケルトン・リフォームをして、さらに家の一部を貸して老いの暮らしの糧にでもする?までも考えるのです。

イラスト2:住むスペースを減築し一部貸すスケルトン・リフォーム(図:天野彰)
イラスト2:住むスペースを減築し一部貸すスケルトン・リフォーム(図:天野彰)

ここまで大きくリフォームをすると果たして建て替えたほうが良いかどうかの比較検討が必要です。ただ既存の家が建っている状況によっては建て替えが困難かどうかの検討が必要になります。

果たしてどこにどう頼むか?

アイディアはいろいろ巡っても、いざどこに頼むか?近所の工務店やリフォームの看板を掲げた店に声を掛ければ、近所だけに安心のようで、反面断ることも難しそう。何よりも家の内情を知られることも気恥ずかしい。

そこでネットや展示場などで安心そうな窓口に相談をすると、今度はなにか割高になりそうな話しとなり、果ては家にまで追っ掛けられるかもしれない。肝心の自分たちが何かを決めている訳でもなく、どうしたい訳でもない。ましてそんな予算を用意している訳でもない。

今の住まいは自らの老後不安とともに都市の中での存在を、もう一度根底から考える時が来ているのです。身体と同様、住まいの健康診断さらには予防診断が必要となっているのです。

わが家の価値を知り、わが身わが暮らしの老いに向けて、家はもとよりその周辺で、わが人生を考えてどこを“補強”して、どこを“守る”か?

こうして“自分が考えた”家こそが今の自分に合った最良の家となるのです。方法はいっぱいあるのです。アドバイスも思い切って専門家に訪ねてみることです。

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
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