住宅関連記事・ノウハウ
2026年3月8日(日)
第11回:借入可能額について
はじめに
住宅資金に関する相談を受けていると、「私たちは、いくらまで借りられますか?」と聞かれたり、「不動産業者の方から、あなたの年収なら○○万円まで借りられるから、この物件を買っても大丈夫ですよ、と言われました。本当に大丈夫でしょうか?」といった質問をよくいただきます。今回は、借入可能額について解説します。
借りられるローンの金額とは?
住宅ローンをいくらまで借りられるか判断する際に、返済負担率が使われます。返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことで、各金融機関によって、年収の20~40%で設定されています。
例えば、
フラット35の場合
- ・年収400万円未満:返済負担率30%以下
- ・年収400万円以上:返済負担率35%以下となっています。
仮に、年収500万円の人に当てはめてみると、500万円×35%=175万円(月額14.6万円)以内に返済額が納まるよう、借入額を設定する必要があります。なお、金融機関が審査をする際は、実際の貸出金利ではなく、審査用の基準金利(3.5~4.0%)を使うことが多いので、ご注意ください。 上記の例で審査金利4%、返済期間35年を当てはめると、借入額の目安は約3,297万円となります。
なお、年間返済額の中には、住宅ローン以外の借入額(マイカーローン、カードローンなど)も含まれます。年収の大半が、住宅や何かしらのローン返済で消えてしまう、ということにならないよう、借入可能額で調整するのだと思います。
けれども、例えば「マイカーローンがあと1年、約40万円残っている」という場合は、住宅ローンの年間返済額が135万円以内となり、借入可能額の目安は約2,541万円となってしまいます。マイカーローンや教育ローン、カードローン(キャッシング)などを利用している方は、現在のローン残高を確認し、完済できるものがあれば、整理することをお勧めします。
このほか、キャッシングカードの極度額(利用限度額)も、現在利用していなくても「いつか借りるかもしれない」と判断されて、借入可能額に影響がでる場合があります。「使わないキャッシングカードは解約する」「普段使うクレジットカードにセットされているキャッシング機能は、極度額を低くする」などをお勧めします。
借りられる額、ではなく、無理なく返せる額を意識しよう
金融機関から希望額まで借りられます、と言われるとほっとするかもしれませんが、何よりも将来にわたって無理なく返せる、ということが大切です。返済負担率を計算する際、税込年収ではなく、手取り年収をもとに試算すると、生活に無理のない借入額に近くなると思います。目先の毎月の返済額や年間返済額だけでなく、10年、20年後、返済終了時の年齢や収入の状況、住まい以外にかかる費用など、人生全体を見渡して借入額を検討するようにしましょう。
借りられる額、ではなく、無理なく返せる額を意識することが大切です!

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担当:ファイナンシャルプランナー CFP(R) 平野直子サービス内容:ご家族構成やライフスタイルに応じた家づくりやリフォームのサポート。
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