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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 親と住む子と住む(2)新同居?の家のカタチとは

○今回のポイント 1 昔の同居は、親子の修練の場
○今回のポイント 2 家族のチームワークを最大限に発揮できる”共働”住宅

前回離れて住む親子の「親の不安」と「子の心配」のお話しをしました。結局同居がいい?のかも知れません。(前回記事はこちら)
こんなことからか、同じ家で親子が同居する「二世帯住宅」がいいと一時脚光を浴びたことを思い出します。音が響く?木造ではなく、非木造の発泡コンクリーパネル張りなどで親子をしっかり分けて住むと言うようなもので、まるで親子互いが勝手気ままに住めそうな楽しい同居住宅のようでしたが果たしてどうだったのでしょう。

「二世帯住宅」は住み良かったか?

確かに「二世帯住宅」は各家族が安心で自由な生活で親子夫婦のプライバシーも確保し、子育てにも干渉されない、と言う合理性が優先し本来の親子夫婦のそれぞれの想いや孫との関係をもが冷たいものとなったと思う家族も多かったのです。親の土地を活かして子の側のローンで家を建てる。資金はもとより工事費も割安となり光熱費や租税の優遇措置なども後押し、モデルルームなどでは暗いイメージは取り払われ、親子それぞれがキッチンを中心とした魅力的なリビングやダイニングにも目を奪われたものでした。

しかし実際に住んでみると本来の同居とは程遠いもので、親子二世帯が住んで居れば果たしてそれは親子孫のための“同居”なのか?など新たな疑問も生まれたのです。

まさに「二世帯住宅」は同じ屋根の下に親子2組の家族が住むのですが、家族は親子孫の同居とは言ってもマンションと同じ、同じ屋根の下の別の家に親子家族が別々に暮らすものとなってしまったのかも知れません。

親子二世帯“共働き”?

結婚して初めて一緒に住むことになる「同居生活」は嫁や婿にとってはまったく“別の家族”と住むことであり、生い立ちも家族の雰囲気も根本的に違い意見の相違もあり、我慢のできない違和感や事態もあるのです。双方2組の家族が別々に住むとうまく行けそうな「二世帯住宅」に目が行くのも不思議ではなかったのです。

しかし今あらためて本来の同居を考えてみたいのは「活動的かつ積極的な同居生活」です。バリバリ共働きで稼ぐ子夫婦と、それをサポートする親夫婦の“共働生活”はまさしく“親子二世代の共働き一家”の同居のことです。共働きのためなどと言うと、どことなくさもしい感もするのですが、同居家族の一人ひとりに役割分担があると思うと、家族のそれぞれが溌剌としてなかなかどうして、前向きで楽しく温かい同居生活となるはずです。

で、“新同居”とは「親子“共働”住宅」?

このことを今さら“新同居”などと言うのもおかしな話ですが、それこそあの白川郷にある養蚕のための合掌造りの大家族の住まいように「父ちゃん、母ちゃんそして兄ちゃん」の“3ちゃん農業”で、漁業、商家だったのです。こうして一家に住む家族全員が一緒に働いて稼ぐ「生産的な家」だったのです。しかもこうした家の中には “家長”が居て、封建的ではあったにせよ、営々と何代にも渡って「家」と広くは「国」も続いて来た歴史もあるのです。かつて嫁が邪険にされたような「嫁姑問題」などもあったのですが、実はそれも家長の補佐役となるべく修練の場でもありその嫁がまた営々と家を継いで来たのも事実なのです。

私が言う“新同居”とは、ありうる親子夫婦の本音の部分を認めながらも2組の夫婦が一緒になって、「核家族」となった今までの社会と、現実の暮らしを改めて考えて、工夫し生産的かつ積極的に生きることこそが、今の超少子高齢化社会に対する家族総出の「親子“共働”住宅」だと思うのです。

イラスト:プライバシーを守り「親子“共働”住宅」プラン例(画:天野彰)
<イラスト:プライバシーを守り「親子“共働”住宅」プラン例(画:天野彰)>

イラストのプランのように、互いの夫婦のプライバシーを守りながらの互いのチームワークを発揮すれば、まさしく“新同居”と呼ぶにふさわしい新しい同居スタイルと言えるのです。さらに発展させて二世帯「同居“含み”住宅」とも言えるのです。

写真:二世帯『同居“含み” 住宅』例 佐賀O様邸
<写真:二世帯『同居“含み” 住宅』例 佐賀O様邸(写真:天野彰)>

例え同居のきっかけが、新築や建て替えのための土地代や建築費のためや、子育てや介護のサポートだったとしても、この親子が「共働」の意識と姿勢で前向きで、生産的かつ親、子、孫の修練の場としたいものです。
次回はなぜ「二世帯住宅」は鬼の住み処と言われたか?「嫁姑問題」です。

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拙著紹介
「新しい二世帯『同居』住宅のつくり方」(講談社+α新書)
「新しい二世帯『同居』住宅のつくり方」(講談社+α新書)

「親と住む子と住む」(蔵書房)
「親と住む子と住む」(蔵書房)

★隔週最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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