住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
防犯と災害に強い「向こう三軒両隣」
防犯と災害に強い向こう三軒両隣
突然ですが、皆さん!住まいの防犯に注意してください。最近わが国も治安が悪くなり物騒になってきました。震災後しばらく鳴りをひそめていた空き巣や泥棒が、不景気とともに徐々に増え、欧米はもとより、新興アジア諸国などの国際的にも経済の先行き不安や不況感もあり、原発事故の収束に伴って外国からの窃盗団もまた増えてくるとも言われているのです。もはや「戸締りにご注意」などと言ったなまやさしいものではないと言うのです。

セルフディフェンスの家
そこで私があの東日本の津波の被害までに対処した、セルフディフェンスの家をイメージした(イラスト1)外殻が甲羅のようなコンクリートの壁で囲み内部は住みやすい木造の家にするなどのダブルスキンの家の提案をしたり、そのまったく反対に全方向ガラスの被膜だけの家にして、普段は開放的に暮し、いざとなったら地下に沈み込む浮き沈みの家(イラスト)

いざとなったら沈み込むシェルターハウス(画:天野彰)
ハード鍵
ではなくソフト(心)で対処
これらは極端な例かもしれませんが、今回はいわゆる鍵や窓の防犯装置といったハード(鍵)ではなく、もっとソフト心
で防犯を考えます。どんなに高い鍵や防犯装置を付けても、それが心の隙間
を埋めることにはならないからです。泥棒は人の心のスキマを狙ってやってきます。心の隙間を埋めるには、向こう三軒両隣
が有効なのです。
入られやすい家とは見通しの悪い家
泥棒は入るのに時間がかかるのを嫌がります。塀が高くて見通しが悪い家は、泥棒にとって格好の隠れ場所です。道路から家の中が見えないということは、逆に泥棒にとっても人目を気にせず、ゆっくりと侵入できるというメリットにもなるのです。
理想的なのは、道路に面したところに庭をつくり、家の中が見通せるようにすることです。さらに窓は小さくし、道路に面した窓は目隠しや格子をつけます。また、防犯対策は侵入を防ぐだけでなく、普段の暮らしが安心して出来るような工夫も大切です。もしものときのために、防犯カメラを設置することも有効です。不審者だけでなく、ご自身が転倒して怪我した場合など、記録にもなりますし、なにより安心できるのではないでしょうか?
セキュリティーは犬
と光
犬と
光
セキュリティーグッズの代表格として、防犯カメラと並んで犬があげられます。犬は泥棒よけとして番犬として、とても有効です。どんな高性能セキュリティー装置よりも、泥棒にとって一番怖いものは犬なのです。吠える犬、特に低音で唸る犬は泥棒にとって恐怖です。犬が吠えるとご近所の方が気が付きますし、泥棒も警戒して逃げていきます。ただし、これはあくまでも犬が吠え続けたら
という条件付きです。
人感センサー付きのライトの設置も効果的です。泥棒は光を嫌います。夜の暗闇の中で、急にライトが点灯したら誰でもびっくりするはずです。泥棒は下見を怠らないので、こういった人感センサー付きのライトがある家は、そもそも侵入をためらうでしょう。また、防犯カメラと組み合わせると、より効果的です。
防犯フィルム
と二重サッシ
侵入経路のトップは窓です。窓は防犯対策の要といえます。鍵をかけるのはもちろんのこと、窓ガラスを割られにくいものにする、また二重サッシにして侵入しにくいようにするなど、様々な対策があります。窓ガラスに防犯フィルム
を貼ることも有効です。防犯フィルムを貼ると、ガラスが割れにくくなり、例え割れても破片が飛び散りにくいため、ケガの防止にもなります。
二重サッシは、防犯効果に加え、防音効果や断熱効果も期待できるので、一石二鳥です。二重サッシにするには、内窓を取り付けるか、既存の窓を二重窓に取り替える必要があります。既存の窓を残したまま内窓を取り付ければ、防犯・断熱・防音の効果を高めることが期待できるでしょう。窓の防犯対策は、二重サッシに加えて、シャッターや雨戸をつけることも有効です。
向こう三軒両隣
との何気ない交流は心強い防犯装置
防犯とは、なにも難しいことではありません。普段から近所づきあいを大切にすることが、防犯対策の基本です。向こう三軒両隣のお付き合いがしっかりとしていれば、不審者がウロウロしていたり、泥棒が入った場合でも、すぐに気がついてくれます。昔から言われている向こう三軒両隣
の関係こそが、最強の防犯装置なのです。また災害時にはお互いに助け合うことができ、本当に心強いのです。なにかあればすぐ駆けつけてくれる向こう三軒両隣
の存在が、何よりも心強いセキュリティーとなるのです。まさにハードではなくソフトで対処する、ということです。
家づくりで最も大切なのは、住宅そのものの性能だけでなく、そこで生活する人の心
なのです。防犯や災害に強い向こう三軒両隣
の関係を築くこと、そんな“心の豊かさ”こそが、これからの家づくりに欠かせない、と私は思います。
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