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2025年4月1日(火)
間取りゲームプランニングの手法!楽しく家づくり
楽しい「間取りゲーム」プランニングの手法
家を三度建てるという考え方
「住まいは三度建てないと自分のものにならない」と言われますが、実際に三度も建てれば破産してしまいます。家づくりでは、深く考えすぎて身動きが取れない間取りになることが多いので、肩の力を抜いてプランづくりを楽しむことを考えましょう。
「間取り」と「プランニング」の違い
最近は「間取り」を「プランニング」とも言いますが、両者は異なります。
- 「間取り」:方眼紙に部屋(間)を嵌め込んで並べていくこと(間を取ること)
- 「プランニング」:敷地に家の空間を取り、そこに生活をはめ込むこと(家族が生きるための「場」を作ること)
つまり、プランニングは「場取り」であり、家族が自由に暮らせる空間を作ることが重要です。その意味では、間仕切り(壁)は必要ありません。

「空間」と「間」の違い
欧米の「空間(space)」は、壁で囲まれた部屋(room)や場所(place)という意味が強いですが、日本の「間」は、柱と柱の間や、人と人との「間」、時間、音頭取りの「間」など、壁で囲まれた部屋よりも「あいだ」を意味することが重要です。この「間」を覆う屋根、すなわち「傘の家」こそが、日本固有のユニバーサルスペースなのです。

「わが家の時計」で「人生3度」家を建てる
プランづくりのポイント
プランづくりでは、以下の2つのポイントを同時に考えることが重要です。建て主は、構造や費用、設備、材質、敷地の形状、法規、家相などを考えず、この2つのポイントに集中しましょう。
「わが家の時計」と「間取りゲーム」
「わが家の時計」とは
「わが家の時計」とは、家族の時計であり、人生の時計でもあります。文字盤の頂点12時が80歳、真下6時が40歳、3時が20歳、9時が60歳を表し、平均寿命80歳の一生を表しています。

時計から見える変化
この時計を見ると、例えば40歳の主婦は、子育てが終わり、これからの長い人生をどう過ごすかを考えることができます。また、夫の定年後や、一人で暮らすことも想定できるでしょう。40歳は、人生の後半の始まりに過ぎないことに気づくでしょう。
人生の3つの時期
この時計から、人生が3つの時期に分かれることに気づくでしょう。それは、子育て優先の「保育期」、子育て後の自分自身の生活を楽しむ「社交期」、そして夫婦二人の老後をいたわる「養老期」です。これらを考えると、「人生3度」家を建てる必要があることに気づくでしょう。
家づくりは楽しくなくてはいけないのです
「間取りゲーム」
間取りは、家族全員で楽しく「間取りゲーム」を行いましょう。
ゲームの方法
まず、カラフルな千代紙を円形に切り取り、リビング、ダイニング、キッチンなどの部屋名を書き、画用紙の上に家族でワイワイガヤガヤと並べていきます。意見が分かれたら、別の画用紙に並べ、それぞれの「わが家の時計」を思い出しながら、最良のプランを選びましょう。

「円のつながり」
この「円のつながり」こそが、家族全員の意見を取り入れたプランニングです。この画用紙を設計の専門家に渡せば、予算や敷地に合わせて立体的な間取りを作ってくれるでしょう。その上で設備や材質、照明やインテリアを楽しむのです。
家づくりを楽しむ
家づくりは、楽しくなくてはいけません。この「間取りゲーム」を通して、家族みんなで家づくりを楽しみましょう。

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