住宅関連記事・ノウハウ
2025年1月6日(月)
子ども部屋“0”のリフォーム・2LDKの間取り
親子関係を良くするソフト壁
子ども部屋が原因で親子関係が悪化?
専門家によると、子ども部屋が原因で親子関係が疎遠になっている家庭が多いそうです。日本では、かつて子ども部屋はなく、ドアで仕切られた個室もありませんでした。ドアで区切られた個室を子どもに与えてしまったことで、親子関係がぎくしゃくしたり、引きこもりにつながったりする可能性があるのです。
子ども部屋を与える親の考え
親は、子ども部屋を与えればそこで落ち着いて勉強するだろうと思いがちですが、子どもたちは、家族の団らんの場から追いやられたと感じているかもしれません。子ども部屋を与えれば子どもが落ち着いて勉強するという考えは、親の錯覚なのかもしれません。
2LDKの1部屋を子ども1人に与えるのは不公平!?
2LDKの間取りの問題点
2LDKの1部屋を子どもに与えている家庭が多く見られます。その結果、親の寝室が狭くなり、LDKには物が溢れてしまい、住まい全体が狭苦しく感じられます。また、子どもに「それが当たり前」と思わせてしまっていることも問題です。

子ども部屋が密室化する危険性
子ども部屋が「勉強部屋」という親の考えに反して、子ども部屋は「下宿」のような密室になってしまう恐れがあります。子ども部屋は、家族から、世間からも引きこもる場所になる可能性もあるのです。
6畳の子ども部屋を3畳に縮める予算“0”のリフォーム?
「ソフト壁」という考え方
そこで、「子ども部屋=勉強部屋」という考え方を捨て、狭苦しい2LDKの壁を“溶かし”て「透明な子ども部屋」を作ります。「壁を溶かす」とは、間仕切りを「壁であって壁でない」ものに変えることです。これを「ソフト壁」と呼んでいます。
予算“0”のリフォーム
まず、6畳の子ども部屋の真ん中にタンスを2本置いて区切り、ベランダ側を3畳の子ども部屋(コーナー)にし、残りの3畳を“納戸”のようにします。これで親子それぞれが3畳ずつと公平になり、寝室も広くなります。このリフォームは、家具を置くだけでできるので、予算はかかりません。引っ越しの際も、タンスを片付けるだけなので簡単です。

今の2LDKの間取りの壁を“溶かす” さらに透明に????
LDKと一体化する「ソフト壁」
また、LDKのベランダ側に「ソフト壁」を作って、3畳ほどの子ども部屋(コーナー)を作ることも可能です。費用はかかりますが、ベランダ側の間仕切り壁を壊し、LDKと一体化させます。そして、ベランダ側の3畳に敷居と天井までの鴨居を設け、天井までの大きなガラス(プラスチック)戸で仕切ります。

ガラス戸と遮光カーテン
3畳の空間には、ベッドと机を置きます。リビングから見ると、そこはまるでサンルームのような空間になります。ガラス戸に遮光カーテンを取り付けることで、音や光を遮断することができます。ガラス戸を閉め、カーテンを閉めれば、そこは壁と同じになります。
普段は開放的に
平日、子どもが学校に行っている間は、ガラス戸とカーテンを開けてLDKと一体化させ、明るく風通しの良い空間として過ごします。このようにして、壁であって壁ではない「ソフト壁」を作ることで、住まいの空間も親子の関係もソフトになるのです。

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