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建築家 天野 彰 情感のリハビリ?「スキップフロアの家」~「老いの体験!」老いの準備とは?

情感のリハビリ「スキップフロアの家」~「老いの体験!」老いの準備とは?

数寄屋造りがあります。まさに茶室風の簡素な佇まいを醸しだす屋敷ですが、数寄屋は数奇屋で、奇をてらう施しとも理解されあの桂離宮でもお馴染みですが、雁行するプランニングからはその動きによって庭園をいろいろな角度から覗うことができる回遊式庭園としても有名です。

わが家に住まいながらその情感を覗い知ることができ、これは心理的にも奥行きを感じ、その感性にも刺激的です。そんなことから私もそうしたプランをよく採用するのです。しかし都市家は広い庭もなく家の広さも限られます。そこで私が採用するプランはそんな中でも常に三方向に視界が広がるよう、空間ごとを対角方向からつながるように動線を工夫する、イラストのような対角プラン『ダイアゴナル・プラン』の手法です。

視界が広がる「ダイアゴナルプランニング」
ダイアゴナルプランニング(画:天野彰)

半階ごとを上り降り「スキップフロアの家」

『ダイアゴナル・プラン』の手法とは、それぞれの空間を正面の面で見るのに対して対角は√1の距離となり左右の面も見通せて広く感じ、しかも視界に変化もあるのです。このプランニング手法の詳細については後日の機会にお話しすることにしますが、この手法を立体的に斜め方向に考えて「スキップフロアの家」にしてみてはいかがでしょう。

スキッププラン
イラスト2:右が1,2階 左が中二階のスキッププラン(画:天野彰)

一気に二階に上がるのではなく階段の半階ごとに部屋がつながるようにするのです。各階がちょうど目の高さほどにあり、立体的にも空間が√1に広がって上に下へと広さ感が増すのです。
 そればかりではなく閉鎖的な1,2階に比べて視覚が上下に開けて生活や情感に変化があって楽しく、知らず知らずのうちに半階ごとを上がり降りをして足腰のリハビリとなるのです。

写真(左):手前中2階、階段下が1階リビング 写真(右):階段上がリビング下が寝室T様邸(天野彰)
写真(左):手前中2階、階段下が1階リビング 写真(右):階段上がリビング下が寝室T様邸(天野彰)

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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