住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
私自身の「家相」のお話
近代建築を誇る若き建築家は?

筆者自身、自分たちの住みやすい合理的なプランより「家相」に執着することはナンセンスだと思っていたのですが、世代の違う親たちに資金の援助も断られるなど「家相」の根強さに驚かされたものです。
そんな筆者自身の家づくりでこの「家相」ではにがい体験をしているのです。家づくりのさなか、妻が思いがけず大けがをしたのです。さっそく親たちから家の「鬼門」の指摘を受け、家相家に観てもらえと矢の催促です。新進の建築家としては、そんなはずはないと頑張ったのですが、さすがに妻の回復を願い、やむなく設計図を家相家に見せ、特段障りなしと言うことでホッとしたのですが、家の外の鬼門に相当するところに井戸や池などがないかと聞かれ、まさかと思いつつ、大工さんと敷地のあちこちを探ったところ、なんと!私どもが購入した土地の北東の端の鬼門に当たるところに古井戸らしきものが見つかったのです。
屋敷の売買に際し旧家屋の解体のガラやゴミなどを井戸に投げ入れ土で埋めていたものです。しかもそこには水が溜まり生きていたのです。これには工務店ともども驚き、さっそくきれいにさらえ、神妙にお祓いも受けたのです。その結果かどうか?妻は回復をしたような気もするのです。
なるほど近代建築ではなかなか説明のできない、ルールがあるようにさえ思えたものです。気が付いたら、このような自身の轍を踏まないよう、必ず古井戸や池の跡などをしっかりと探るよう努める家相信奉いたようです。
弱気になった途端家相が気になる?

家相に全く興味のなかった人も、時に不幸に見舞われ、病気にでもなったとき、親戚や友人に何か言われると「家相」が気になるのはありがちで、やはり「家相」はあるのです。しかもこんなことがきっかけで家を建て替え、リフォームをしようと言う人も多いのです。若くして建てた自慢の家も、老いて人に指摘され、その家が気に入らなくなってしまう人もいると言うのです。こうして家族が住みやすい家よりも“家相のための家”となることもあり、注意が必要です。ま、考えようによっては、「家相」のあるなしにかかわらず、家を建てること自体、慎重でかつ丁寧に進めるべきと言うことなのかも知れません。確かに「良相の家」は風通しが良く、人の気もぐるぐる回れ、動きやすく、都市においても京都の町家のように家相を重視し、狭くても風の通りと方位を重視した平面で設計されていることも興味深いものです。
筆者が考える家相のプランニング

そこで、まずは住みやすさ建て主の希望を第一義に自由に推し進めたプランをいくつかつくり、その上で「家相」の基本ルールを重ねて考え直し修正を施すようにしているのです。
筆者が東西多くの家相家から聞いた方位を平均しまとめたイラストのような独自の家相盤の真っ黒となっている「鬼門」や「張り」「欠け」、つまり家の北東と西南方位の45度の「鬼門」と「裏鬼門」とを最重視し、さらにその方位にある家の「張り」出しと、「欠け」込み(のちに詳述しますが・・・、互いに建物の一辺の全長の半分以下相当の)と、水回りと出入り口だけは必ず避けるように修正するのです。
こうした最低限の「家相」の方位さえ守っておけば、無理したプランにならず住みにくい家ともならないのです。もし将来何かあった場合や、老いて気弱になったときも、あたふたと動ずることもないのです。「家相」を意識することは、今の家族や世相を見つめることでもあり、同時に家を持つことの責任と、家の持つ神秘的な重さを意識することでもあると思うのです。
このように私は、「家相」を住みやすさや合理性のプランの前に置くことはナンセンスだと考えていましたが、家族や周囲の人々の意識や経験を通じて、「家相」の存在や影響力を認識するようになりました。自身の家づくりでは、まずは住みやすさや建て主の希望を重視しながら、その上で基本的な「家相」のルールを考慮し、プランニングや修正を行っています。最低限の方位や配置のルールを守ることで、家族が快適に暮らせる家を実現することができると考えています。
ただし、家相にこだわりすぎて合理性や住みやすさが犠牲になるのは避けるべきです。家を建てる際には慎重かつ丁寧に進めることが重要であり、家相のあるなしに関わらず、家族の幸福や快適な生活を最優先に考えるべきです。家相を意識することは、家を建てる責任と家の持つ特別な意味を感じる機会でもあります。

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