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2025年11月29日(土)
「場取り」のLDKプランニング~IT社会では「間」ではなく「場」
場取り
のLDKプランニング~IT社会では間
ではなく場
家族を各個
と考えるとその個
と個
の間に生まれる空間こそがメディア的空間、媒体的空間となりそこが家族みんなの居場所となります。そこは決まった形があって何かをする部屋でもなくたまたまコーチやテレビや飾り棚そのほかオーディオやピアノなどが置かれているホテルのロビーやラウンジのようなもの?で、そこに面してキッチンセットやバストイレなどの設備が配されているのです。そこでコーヒーや料理が出てくればティールームでありダイニングであり、風呂に入ればリラクゼーションのコーナーとなり、映像や音楽が流れればオーディオシアターとなるのです。

もともと私の住まいの設計手法は住む家族それぞれの場
と時
を最優先して考えるのです。忙しい現代社会の住まいは得てして家族が帰ってきて食べて寝て暮らすだけのものになりがちです。しかもリビングはおろかダイニングに家族みんなが集まるなどと言うチャンスもあまりないのです。
もし家族がまれに一堂に集まったとしても彼らは勝手気ままにモバイルやスマホで外部(社会)と交信しそれぞれにモバイルで社会とネットワークを持ち団らんの時間でも勝手に外部とつながっているのです。現代社会ではリビングやダイニングなどは食うところ居るところで、家族は他のメディアをそれぞれ楽しみ意識は拡散した空間となっているのです。が、私はあえてそここそを家族のメディア的空間
とし、家族間の情報あるいは表情を交流する
とするのです。場
私はこれをあえてすれ違いの空間
a life without talking
と位置付けて通り道のように設計するのです。そんな瞬間の中で子育てはもとより、夫婦で顔を合わせ、その表情から葛藤し、喧嘩し、そして恋し、学習し、遊び、愉しみ、創造し、妄想し、歴史を刻み、先祖を祀り、さらに老いて余生を活きるのです。いずれ病に伏しても、社会そして家族とは交流し生を全うするのです。

住まいはその時
と場の移ろいが大切だと思うのです。そんな家こそ長く住まいやすく、また家族も家も長持ちする家となるのです。イラストと写真はLDKと言うリビングだった部屋の壁を解体し、廊下と一体にして通り道にして大型のダイニングテーブルキッチンしたものです。ここで家族は勝手にコーヒーを入れたり食事をしたり宿題をするのです。
ここで生まれる会話や議論は大いに集中力のあるものとなるのです。

従来の間取り
ではなく、場
を重視したLDKプランニングについて解説します。家族が自然と集まり、交流を深めるための空間設計のヒントを探ります。
場
に時
を加えることが現代の間
取り
間取り
核家族でしかも家族のだれもがモバイルやCPで社会と繋がっているIT社会で住まいの設計で忘れてはならないことは、なんと、意外にも近くに居ながらばらばらで、あのLDKはおろかDKや階段ホールのような、すれ違いの空間
の通り道のようなa life without talking
場
こそ、重要なのです。私はこの場
をあえて現代の間
と呼んでいるのです。間とは部屋ではなく、あの束の間、またたく間の間
で、空間ではなく、時すなわち時間の間
なのです。
今こうして住まいに、生活に時間を取り入れ重視することによって住まいの大きさは最小限にすることができるのです。メディア的空間である場
を時間差で多目的な
な機能を持たせることでさらに住まいは縮められるのです。

その機能とはその場がダイニングながら、家族の勉強の場、あるいは仕事場になるなど、時間差によって多目的にいろいろ変化するジャンボテーブルのような家族が同時に
勝手気ままにいろいろなことを多重にすることなどです。(右)イラスト1:LDKで家族が集まって勝手気ままなジャンボテーブル(画:天野彰)
この多目的
と多重
は既に空間ではなく家屋の生活の時間を重視したものです。同一空間を時間で使い分けることは、一日あるいは行事だけではなく、長い人生の変化にも対応するものなのです。しかも住まいだけではなくビルや病院施設などその機能あるいは用途などまでを随時変化させるコンバージョンの手法とも言えるのです。狭く限られた都市の住まいこそ、私は時間の間
を重視し、いろいろな実験を繰り返してきました。お茶のお稽古や和服を畳むなどのように和室が欲しい!そんな家族にLDKの壁の中から床の間付きの和室が出て来る!
折り畳み?和室や、来客の多い家のリビングの片隅に壁からベッドが出て来るブルートレイン式客間
などをつくったりもしたのです。
こうした空間のない
のアイデアの詳しくはのちの機会に譲るとして、これからの住まいは、家族一人一人の日常の行動とその必要の時間差を考えることが重要です。夫婦や子どもを一つの家族としてひとくくりにして間
間取り
で考えると、家は今まで通りの間
すなわち部屋
の連続体となってしまいます。しかし家族を一人一人の人間
の個
としてとらえ、子どもたちが一緒に行動する“時”をつくり、いやむしろ、彼らが一緒に居たいと思える、ふところのような場
をつくることによって新しい時代の家が生まれるのです。

現代の間取り
は、空間だけでなく時間の概念も取り入れるべきであるという考え方について解説します。時間差で多目的に使える空間設計の重要性とその具体例を紹介します。
個
室で失われる家族と夫婦時取り
と場取り
家を建てる時、「間取り集」などと誰が考えたか分からない既成のプランニングによって、人々の生活もまた定型化してしまったのではないかと思えてならないのです。またそれが原因で子どもたちの個室化となり、引きこもりや、PCでネット漬けになったとも言うのです。さらに子どもたちが成長して出て行った後はその空いた子ども部屋に今度は夫か妻がさっさと移り住んで夫婦の個室化
ともなるのです。確かに折角の子育ての住まいもあっと言う間に成長し、住まいはまた夫婦が愉しむ場
に変わるのです。もともと住まいは夫婦のもので、たまたまの子育てで、最初から夫婦二人の生きて行く場
だったのです。こうして間取りは夫婦中心の家族の生活の場
と考え、その場
を配置するのが本来のプランニングなのです。
その家族は勝手な時
に、勝手な行動をする場
で、時に一緒に行動もするのです。これは決して部屋
の間取りではなく、むしろ時空
の間取りなのです。すなわち時取り
と場取り
で、住む人のすべての生活に対応するものです。これは原始から営々と続いた、あの間仕切りのない洞穴の家
なのです。

個室化が進む現代の住まいに対する問題提起と、家族が共に過ごす時間を大切にするための時取り
と場取り
という考え方を提示します。原始的な住まいの形から学び、これからの家族の在り方を考えます。
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