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住生活情報マガジン 余はく この秋、和を愛でる

この秋、和を愛でる

秋めく季節の過ごし方 和を愛でる秋行事をご紹介します

 樹木が色づき、様々な食物が収穫期を迎える秋は、和の文化を見直したくなる時期。

そもそも「和」という漢字には「日本的な」という意味のほか、「穏やかなこと」「仲よくすること」などという意味もあるのだとか。つまり、日本の歳時には、人と人の心をつなぐ知恵が詰まっている、ともいえるのです。人とのあたたかな関係は、心豊かな日常と切り離せないもの。今回は、秋めく季節を豊かに過ごすための、和の行事の魅力に迫ります。

取材協力・イラスト/広田 千悦子氏
取材・文/冨部 志保子氏
情報提供:住宅情報マガジン『余はくvol.22 秋号』 P08~P13(2014.9.1発行)

色づく季節、日本らしい季節感を愛おしむ

五感を澄ませて、紅葉、虫の音に秋を感じる季節(天野彰)
五感を澄ませて、紅葉、虫の音に秋を感じる季節(天野彰)

秋には暮らしに根づいた歳時記がたくさん

立秋(8月上旬)が過ぎれば、暦の上では秋。しかし実際の感覚では、秋は9月から11月頃までといえるでしょう。 なかでも、夏の空気の中に秋の涼やかな風が混在し始めるのが9月。昼と夜の長さがほぼ等しくなる「秋分の日」を過ぎると日増しに夜が長くなり、夕暮れ時には虫の音が響き、すすきや萩など秋の草花がかすかに冷たい風に揺れ、秋の風情が出てきます。9月には、名月を愛でる「十五夜」(8日)、菊に長寿を祈る「重陽(ちょうよう)」(9日)、ご先祖を供養する「彼岸」(20日〜26日)など、生活文化と関連づいた様々な行事が行われます。

そして、10月になると秋はいよいよ深まり、新米や果物などが実りの時期を迎えます。空や空気は澄みわたり、爽やかそのもの。空気が冷えるのと歩調を合わせるかのように、山々の葉は色づき始めます。衣替え(1日)を済ませ、道ゆく人の服装もすっかり秋色に。さらに11月になり立冬を迎えると、木々の葉も色づき、「酉の市」(10日、22日)や「七五三」(15日)などが行われ、街は秋らしい賑わいを見せます。

紅葉、虫の音、秋の風 五感を澄ませて季節を味わう

このように歳時やイベントの多い秋は日本の自然や文化を五感で味わうのにふさわしい季節。暖房を必要としないこの時期、窓を開け放して心地よい秋の風や虫の声、樹木の色づきなどを楽しんでみてはいかがでしょう。都会で暮らしていても、窓を開けて耳を澄ませば、街路樹のちょっとした繁みの中に松虫や鈴虫が潜んでいるもの。また、街路樹や公園の樹木も紅や橙、黄色に色づき、私たちの心を癒してくれます。日本らしい季節感に目を向け、愛おしむことは、心の和やかさにつながります。そして、その和やかさが人との関係にも「和」をもたらし、日々を豊かにすると思うのです。

次のページでは、そんな〝和ごころ〞をもって楽しみたい秋の行事についてご紹介します。

取材協力・イラスト/広田 千悦子氏
取材・文/冨部 志保子氏
情報提供:住宅情報マガジン『余はくvol.22 秋号』 P08~P13(2014.9.1発行)

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